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HOME > 本・書籍 > 子どもが育つ条件―家族心理学から考える (岩波新書)
子どもが育つ条件―家族心理学から考える (岩波新書) …1,500円以上で送料無料
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
どこか回顧的
(2008-10-12)
家族心理学の大家である柏木先生の集大成のような著作。全体的には、著者が得意とする統計的な調査を基にした実証的事実をまとめあげていく姿勢には共感する。育児不安が日本人にしか見られない(欧米ではありえない)ことや、働いている母親の方が育児不安が少ない点、日本人の夫婦でのコミュニケーションの少なさとそれに反した母子関係の強さなど、ぜひとも確認しておきたい点は多い。また、「子育て」ではなく「子育ち」を応援するべきで、育児を家庭だけではなく社会全体に広げようとする提言も興味深い。
しかし、著者の他の著作を読んだものからすると、今回の新書は、今の子育てや子どもの問題をネガティブに見ることから出発している、換言すれば、過去の日本人の子育てを良いものとしてみようとしている感じがしてならない。ちょっと残念。
育児に必要な「母性」を問い直す
(2008-08-27)
タイトルからは想像しにくいが、本書の大きなテーマは「女性の子育てと労働」に関しての内容と考えたほうが良い。
「子供ができたら女性は仕事をやめて育児に専念するべきだ」。今の時代、ここまで赤裸々に叫ぶ人はいないだろうが、それでも社会的な見えない「母性を求める力」は日本特有に残っている。子供が生まれると、子供を中心にして家庭が動き出す。それは決して悪いことではないが、この場合育児に対する姿勢が問われることになる。仕事を続ける男性は、仕事場という別環境に触れることで社会的関係を維持、ストレスの解消にもなっているが、家庭という閉鎖空間でずっと変わることのない環境におかれ続ける専業主婦の「母性」が果たしてバリバリのキャリアウーマンの「母性」よりも優れているのだろうか? 押し付けられた育児ではなく、もっと大局的な視点で育児を考え直す必要があると筆者は主張する。近年、多くの企業で「(女性の)育児休暇」を設けるようになってきており、それが一つの「売り」になっているが、それは裏を返せば、「女性は子供ができたら家にいるべき」というメッセージの裏返しであり、労働力としての女性をひきつけるための企業戦略とも取れる、という筆者の議論は的を射ていると思われる。
全体的に読みやすく共感できる話が多いので、気楽に読破できる。しかしながら、途中途中で出てくるグラフやデータが極めて読みにくく、中には学術的意義が疑わしいものも含まれているため、その点を差し引いて今回は星4つの評価とした。
家族のあり方が網羅されている一冊
(2008-08-18)
家族の変容のあり方に関して、
その意識の変化を丁寧に追いかけています。
本格的な心理学だと・・・。
意識変化と役割変化の関係がわかりやすく解説されていて、
家族を考える基本的な知識が網羅されていると思います。
心理学の新書としては、
ずいぶん本格的な内容です。
家族の役割に関して、
改めてその変容の大きさを確認できました。
文章は若干堅めで、新書的な軽さのないしっかりした記述が続きます。
最近の社会変化をタイムリーに追いかけているかと言えば、
その点では物足りないように感じます。
現代的なテーマを追いかけた一冊ではなく、
著者の柏木先生の研究の集大成的な著作ではないかと思います。
おすすめ度:
どこか回顧的
家族心理学の大家である柏木先生の集大成のような著作。全体的には、著者が得意とする統計的な調査を基にした実証的事実をまとめあげていく姿勢には共感する。育児不安が日本人にしか見られない(欧米ではありえない)ことや、働いている母親の方が育児不安が少ない点、日本人の夫婦でのコミュニケーションの少なさとそれに反した母子関係の強さなど、ぜひとも確認しておきたい点は多い。また、「子育て」ではなく「子育ち」を応援するべきで、育児を家庭だけではなく社会全体に広げようとする提言も興味深い。
しかし、著者の他の著作を読んだものからすると、今回の新書は、今の子育てや子どもの問題をネガティブに見ることから出発している、換言すれば、過去の日本人の子育てを良いものとしてみようとしている感じがしてならない。ちょっと残念。
育児に必要な「母性」を問い直す
タイトルからは想像しにくいが、本書の大きなテーマは「女性の子育てと労働」に関しての内容と考えたほうが良い。
「子供ができたら女性は仕事をやめて育児に専念するべきだ」。今の時代、ここまで赤裸々に叫ぶ人はいないだろうが、それでも社会的な見えない「母性を求める力」は日本特有に残っている。子供が生まれると、子供を中心にして家庭が動き出す。それは決して悪いことではないが、この場合育児に対する姿勢が問われることになる。仕事を続ける男性は、仕事場という別環境に触れることで社会的関係を維持、ストレスの解消にもなっているが、家庭という閉鎖空間でずっと変わることのない環境におかれ続ける専業主婦の「母性」が果たしてバリバリのキャリアウーマンの「母性」よりも優れているのだろうか? 押し付けられた育児ではなく、もっと大局的な視点で育児を考え直す必要があると筆者は主張する。近年、多くの企業で「(女性の)育児休暇」を設けるようになってきており、それが一つの「売り」になっているが、それは裏を返せば、「女性は子供ができたら家にいるべき」というメッセージの裏返しであり、労働力としての女性をひきつけるための企業戦略とも取れる、という筆者の議論は的を射ていると思われる。
全体的に読みやすく共感できる話が多いので、気楽に読破できる。しかしながら、途中途中で出てくるグラフやデータが極めて読みにくく、中には学術的意義が疑わしいものも含まれているため、その点を差し引いて今回は星4つの評価とした。
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本格的な心理学だと・・・。
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心理学の新書としては、
ずいぶん本格的な内容です。
家族の役割に関して、
改めてその変容の大きさを確認できました。
文章は若干堅めで、新書的な軽さのないしっかりした記述が続きます。
最近の社会変化をタイムリーに追いかけているかと言えば、
その点では物足りないように感じます。
現代的なテーマを追いかけた一冊ではなく、
著者の柏木先生の研究の集大成的な著作ではないかと思います。


