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HOME > 本・書籍 > 物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)
物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術) …1,500円以上で送料無料
物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)
R.P.ファインマン
江沢 洋
岩波書店
グループ:Book /ランキング:47623
価格:¥ 1,155
発売日:2001-03 /通常24時間以内に発送
R.P.ファインマン
江沢 洋
岩波書店
価格:¥ 1,155
発売日:2001-03 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
「線形性問題」寄り道レヴュー。
(2008-12-03)
「フェルミ推定」本との絡みでのレヴュー。
全体を導き出すのに此処から出発すべきと言う特別の命題は存在するか。
また、命題Aはより基本的で、命題Bは二次的性格と区別可能か。
数学的には以下の2通りの考え方がある。
1.バビロニア式
・・・生徒は数多くの例題を解かされ、例題を解いてる内に何か
悟る事を期待される。一般的規則を感得するまで、それを継続。
「質より量」の勉強法。地方の県立進学校の大学受験数学対策と
良く似ている。推論の方法も幾らか弁えているので、一つの命題より
別の命題を導く事も、完全に不可能と言う訳では無い。
2.ギリシア式
・・・別名ユークリッド式。幾何学諸定理の順序構造に気付く事で
少数の単純な公理群より、次々に諸定理が導き出される事を発見。
現代数学的。公理と証明に専心。現代幾何学はユークリッド幾何学公理群に
基づき修正を加えたリーマン幾何学公理群を出発点として、全体系を演繹。
予備校の大学受験数学対策的。「量より質」の勉強法。
常に決まった公理から出発する方法は定理を見つける能率的方法では無い。
場合に応じて、勝手な所から出発する方が遥かに能率的。
ファインマンによれば、物理はバビロニア式にすべきであり、
ギリシア式にすべきでは無い、との主張。
私が、「フェルミ推定」本と小泉氏の本のレヴューを通じて
対比的に言いたかった事と良く似ている。
・・・
続きはまた書く。
科学の健全な営みを示したファインマンの講演
(2008-06-08)
ノーベル物理学賞を受賞した一流の科学者としてだけではなく,「ご冗談でしょう,ファインマンさん」などエッセイ・スピーチの名手としても知られるファインマンの講演集のひとつ.内容としては,タイトルの通り物理法則について述べた連続講演と,ノーベル賞受賞講演との2部からなる.
まず,物理法則に関する講演についてだが,これはケプラーの法則や重力の逆二乗則から始まり,保存則,量子論までその成り立ちと意義,数学との関わりについて非常に簡潔にまとめている.数式もほとんど使わず,高校生でもブルーバックスが読めるのなら十分に理解できるだろう.
特に興味深いのは,数学と物理との関わりについてのファインマンの考え方である.すなわち,数学での公理と物理の基本法則の立場の違いは,物理だけではなくほかの科学を学ぶものにとっても重要でないだろうか.すなわち,それこそが,ややもすると論理に偏りがちな我々の,自然に対する立ち位置を明確にしてくれるからである.その他,物理学者の持つ研究に対する姿勢など参考にできる点も多い.
ノーベル賞の受賞講演については,他の講演と違い,その発想に至るまでのファインマン自身のアイディアの過程をなぞる.それは,優れたアイディアの陰に埋もれた数々の没アイディアについての話であり,泥臭い試行錯誤があったことが窺える.
論文だけを読むと,その著者はいかにスマートにアイディアに行き着いたかと思ってしまうものである.しかし,ファインマンのような一流の物理学者であっても,そのような過程を経て最終的なアイディアに至るのであり,科学の健全な営みを示す好例であり,若い研究者にとっては励みとなるものである.
既に理系に進んでいる学生だけではなく,これから理系に進もうとする高校生にも是非読んでいただきたい.そしてエッセイ集「ファインマンさん」シリーズも併せて読めば,物理を楽しむ態度も身に付くだろう.
物理を感じる事が出来る本
(2007-09-06)
ファインマン教授のコーネル大学における講演の内容が収録されている。語りの名手として知られるファインマン教授が重力法則、量子論の波の考え方、物理法則の対称性など幅広く物理を語る印象深い本。その軽快な語り調ゆえ、物理が初めてという方でも十分楽しめる内容になっている。
さらに後半の一部には、ノーベル賞受賞に至った自身の量子電磁力学に関する記念講演も収められている。やや専門的で一般の方には不向きだが、新理論完成に至る紆余曲折はユーモアに溢れていて楽しい。
みんな楽しくなれる本。
クールそうで地味
(2005-10-19)
物理学って、クールな学問だと思ってたけど、だんだんイメージが変わってきている。もっとドラマチックで、なんというかロマンと人情とペーソスがある。「対称性の破れ」とか、「確率と不確定性原理」とかなんだかよく分からないんだけど、書かれていることがとてもドラマチックだということは分かる。
現代の「ろうそく」か
(2005-05-05)
和訳は、悪いというよりもドン・ガバチョ風です。
年寄りの変な教授がノリノリで講演をしている感じで、慣れれば気になりませんが、
「ご冗談でしょう」シリーズを読んだあとでは違和感を感じる人も多いでしょう。
おすすめ度:
「線形性問題」寄り道レヴュー。
「フェルミ推定」本との絡みでのレヴュー。
全体を導き出すのに此処から出発すべきと言う特別の命題は存在するか。
また、命題Aはより基本的で、命題Bは二次的性格と区別可能か。
数学的には以下の2通りの考え方がある。
1.バビロニア式
・・・生徒は数多くの例題を解かされ、例題を解いてる内に何か
悟る事を期待される。一般的規則を感得するまで、それを継続。
「質より量」の勉強法。地方の県立進学校の大学受験数学対策と
良く似ている。推論の方法も幾らか弁えているので、一つの命題より
別の命題を導く事も、完全に不可能と言う訳では無い。
2.ギリシア式
・・・別名ユークリッド式。幾何学諸定理の順序構造に気付く事で
少数の単純な公理群より、次々に諸定理が導き出される事を発見。
現代数学的。公理と証明に専心。現代幾何学はユークリッド幾何学公理群に
基づき修正を加えたリーマン幾何学公理群を出発点として、全体系を演繹。
予備校の大学受験数学対策的。「量より質」の勉強法。
常に決まった公理から出発する方法は定理を見つける能率的方法では無い。
場合に応じて、勝手な所から出発する方が遥かに能率的。
ファインマンによれば、物理はバビロニア式にすべきであり、
ギリシア式にすべきでは無い、との主張。
私が、「フェルミ推定」本と小泉氏の本のレヴューを通じて
対比的に言いたかった事と良く似ている。
・・・
続きはまた書く。
科学の健全な営みを示したファインマンの講演
ノーベル物理学賞を受賞した一流の科学者としてだけではなく,「ご冗談でしょう,ファインマンさん」などエッセイ・スピーチの名手としても知られるファインマンの講演集のひとつ.内容としては,タイトルの通り物理法則について述べた連続講演と,ノーベル賞受賞講演との2部からなる.
まず,物理法則に関する講演についてだが,これはケプラーの法則や重力の逆二乗則から始まり,保存則,量子論までその成り立ちと意義,数学との関わりについて非常に簡潔にまとめている.数式もほとんど使わず,高校生でもブルーバックスが読めるのなら十分に理解できるだろう.
特に興味深いのは,数学と物理との関わりについてのファインマンの考え方である.すなわち,数学での公理と物理の基本法則の立場の違いは,物理だけではなくほかの科学を学ぶものにとっても重要でないだろうか.すなわち,それこそが,ややもすると論理に偏りがちな我々の,自然に対する立ち位置を明確にしてくれるからである.その他,物理学者の持つ研究に対する姿勢など参考にできる点も多い.
ノーベル賞の受賞講演については,他の講演と違い,その発想に至るまでのファインマン自身のアイディアの過程をなぞる.それは,優れたアイディアの陰に埋もれた数々の没アイディアについての話であり,泥臭い試行錯誤があったことが窺える.
論文だけを読むと,その著者はいかにスマートにアイディアに行き着いたかと思ってしまうものである.しかし,ファインマンのような一流の物理学者であっても,そのような過程を経て最終的なアイディアに至るのであり,科学の健全な営みを示す好例であり,若い研究者にとっては励みとなるものである.
既に理系に進んでいる学生だけではなく,これから理系に進もうとする高校生にも是非読んでいただきたい.そしてエッセイ集「ファインマンさん」シリーズも併せて読めば,物理を楽しむ態度も身に付くだろう.
物理を感じる事が出来る本
ファインマン教授のコーネル大学における講演の内容が収録されている。語りの名手として知られるファインマン教授が重力法則、量子論の波の考え方、物理法則の対称性など幅広く物理を語る印象深い本。その軽快な語り調ゆえ、物理が初めてという方でも十分楽しめる内容になっている。
さらに後半の一部には、ノーベル賞受賞に至った自身の量子電磁力学に関する記念講演も収められている。やや専門的で一般の方には不向きだが、新理論完成に至る紆余曲折はユーモアに溢れていて楽しい。
みんな楽しくなれる本。
クールそうで地味
物理学って、クールな学問だと思ってたけど、だんだんイメージが変わってきている。もっとドラマチックで、なんというかロマンと人情とペーソスがある。「対称性の破れ」とか、「確率と不確定性原理」とかなんだかよく分からないんだけど、書かれていることがとてもドラマチックだということは分かる。
起こっていることはドラマチックでも、物理学は、もともと地味な学問なのかもしれない。ファインマンは、こう書いている。
−「科学の存立」には何が必要か、自然はどんな性格を持っているのか。これらは人間が決めることではありません。これらは、私どもの研究対象、つまり自然そのものがきめるべきものです。私たちは観察をします。そしてそこに何があるのかを知るのであります。
控えめである。地味だ。「わたしはファッションリーダーじゃなくって、いいの。世の中を見て、それにあわせるわ」っていう感じの控えめさを感じる。で、量子力学である。量子力学は、この控えめな「観察」が自然に影響してしまうことを発見してしまった。こっそり、隣のおしゃれさんのワードローブを見ていたら、「見てんじゃねーよ!」って脅された、みたいな。こういう学問の発展に、なんというか、わびさびがある。
現代の「ろうそく」か
和訳は、悪いというよりもドン・ガバチョ風です。
年寄りの変な教授がノリノリで講演をしている感じで、慣れれば気になりませんが、
「ご冗談でしょう」シリーズを読んだあとでは違和感を感じる人も多いでしょう。
しかし、内容は一般向けとしてギリギリの深くて面白いところを突いているので
だれにとっても楽しく興味深く読めるものになっています。
ちょっと前の子供は「ろうそくの科学」を読むよう勧められました (今でも
とても有益です) けれども、私としては今はまずこちらを勧めたいと思うほどです。
私のような単なる科学野次馬にとって、「一般向けの、数式のない本を読んで
分かった気になるなよ」という警告は耳が痛いものでしたが、その勧めにしたがって
大学の教科書に使われているような本を読んでみたら、それなりに理解できて
以前よりも楽しめるようになりました。若者にぜひ早い段階で読んでもらいたい本の
ひとつです。


