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HOME > 本・書籍 > 鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫) …1,500円以上で送料無料
鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
Michael Ende(原著)
丘沢 静也(翻訳)
岩波書店
グループ:Book /ランキング:4203
価格:¥ 1,050
発売日:2001-01 /通常24時間以内に発送
Michael Ende(原著)
丘沢 静也(翻訳)
岩波書店
価格:¥ 1,050
発売日:2001-01 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
普通の面白いファンタジー
(2008-02-15)
普通の面白いファンタジー。
あまり、気負わないで読んでみるといいですよ。
傑作ファンタジーです。
(2007-02-09)
世界レベルのファンタジーの傑作です。山尾悠子が好き、あるいは、押井守監督の「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」が好きな方は読んでみるべきでしょう。余談ですが、解説でビューティフルドリーマーに触れていますが、高橋留美子の字が間違っていますね。
鏡のなかの鏡。その言葉だけで、世界は無限のひろがりを見ます。鏡うつしにした世界のように、言葉というのも鏡うつしにすれば無限にひろがり、最後の話が最初の話へとつながるこの小説も、無限にひろがります。私がこれを読んで連想したのは、高橋源一郎の「ペンギン村に陽は落ちて」です。
夢から覚めたと思ったらまた夢、現実と夢の区別はなくなり、連綿とつむがれる意識のなかで、覚めることのできない哀しむは連鎖していく。たまらない哀愁が漂う、傑作です。
悪夢の迷宮
(2006-01-16)
『モモ』を読み、『はてしない物語』を読んだのなら、かならずここへ、たどりつくであろう。
でも、ここは、夢と希望の世界ではない。
この世界を満たすのは。
悪夢と、痛み。
挫折と、絶望。
このラビリンスは、結末まで、連なっている。
まだ幼かったわたしは、この本を読み、悪夢にうなされた。
だがその後、何回か読み返し、大人になったいまでは、また別の思いを抱くようになった。
人生にひそむ悪夢は、この本の悪夢より、もっと終わりなく、痛みをともなう。
そして、それでありながら、生きていくという喜びは、その悪夢さえ、凌駕する。
この本は、一冊だけで読むものでは、ない。
かならず『はてしない物語』とともに、読むべきだ。
そうしてこそ、この悪夢の迷宮に、光が、さすであろう。
怖い。だが忘れてはいけない寓話
(2005-11-12)
最初買ったときは「モモ」や「はてしない物語」のように、心の底が暖かくなるような本かなと思ったが、読んでみると心の底が照らされるような怖さがある。
寓話の形状を取るからこそ、読みやすいが鮮明に突き刺さってくる。
現実は悪夢以上に恐ろしい
(2005-10-12)
『モモ』や『はてしない物語』とは全く別のエンデがここにいる。全編が悪夢のように脳裏につきささってくる。「大人向け」と評した人がいるが、必ずしもそうではない。確かに、10代には現実世界に潜むワナを読み取るのは難しいかもしれないが、30を超して世の中のことがわかった頃に読むと、自分の持っている知識や世界観を用いて、これらの物語を読解しようとする。そして、解釈できない物語が出てきたときに途方に暮れるのだ。
おすすめ度:
普通の面白いファンタジー
普通の面白いファンタジー。
あまり、気負わないで読んでみるといいですよ。
傑作ファンタジーです。
世界レベルのファンタジーの傑作です。山尾悠子が好き、あるいは、押井守監督の「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」が好きな方は読んでみるべきでしょう。余談ですが、解説でビューティフルドリーマーに触れていますが、高橋留美子の字が間違っていますね。
鏡のなかの鏡。その言葉だけで、世界は無限のひろがりを見ます。鏡うつしにした世界のように、言葉というのも鏡うつしにすれば無限にひろがり、最後の話が最初の話へとつながるこの小説も、無限にひろがります。私がこれを読んで連想したのは、高橋源一郎の「ペンギン村に陽は落ちて」です。
夢から覚めたと思ったらまた夢、現実と夢の区別はなくなり、連綿とつむがれる意識のなかで、覚めることのできない哀しむは連鎖していく。たまらない哀愁が漂う、傑作です。
悪夢の迷宮
『モモ』を読み、『はてしない物語』を読んだのなら、かならずここへ、たどりつくであろう。
でも、ここは、夢と希望の世界ではない。
この世界を満たすのは。
悪夢と、痛み。
挫折と、絶望。
このラビリンスは、結末まで、連なっている。
まだ幼かったわたしは、この本を読み、悪夢にうなされた。
だがその後、何回か読み返し、大人になったいまでは、また別の思いを抱くようになった。
人生にひそむ悪夢は、この本の悪夢より、もっと終わりなく、痛みをともなう。
そして、それでありながら、生きていくという喜びは、その悪夢さえ、凌駕する。
この本は、一冊だけで読むものでは、ない。
かならず『はてしない物語』とともに、読むべきだ。
そうしてこそ、この悪夢の迷宮に、光が、さすであろう。
怖い。だが忘れてはいけない寓話
最初買ったときは「モモ」や「はてしない物語」のように、心の底が暖かくなるような本かなと思ったが、読んでみると心の底が照らされるような怖さがある。
寓話の形状を取るからこそ、読みやすいが鮮明に突き刺さってくる。
現実は悪夢以上に恐ろしい
『モモ』や『はてしない物語』とは全く別のエンデがここにいる。全編が悪夢のように脳裏につきささってくる。「大人向け」と評した人がいるが、必ずしもそうではない。確かに、10代には現実世界に潜むワナを読み取るのは難しいかもしれないが、30を超して世の中のことがわかった頃に読むと、自分の持っている知識や世界観を用いて、これらの物語を読解しようとする。そして、解釈できない物語が出てきたときに途方に暮れるのだ。
むしろ、10代の柔軟な知性と想像力を持つ人たちにこそふさわしい。望ましいのは、10代の想像力と40代の人生観を併せ持つ読者であるに違いない。残念ながら、私は年をとりすぎた。想像力の泉が枯れかけている人間には、辛い思いが強く残る。
約300ページに30の短編。一話を読み切るのにたいして時間はかからないが、それぞれのストーリーが少しずつ関係している(鏡の中の鏡!)ので、全部を読み切らないとほんとうにはわからないという凝った仕掛けになっている。そして、一生懸命がんばれば必ず夢は叶うといった、ファンタジーにつきものの甘い予定調和の世界が何度もなんども崩される。崩されつつも希望を失うな、というメッセージも強く感じる。
繰り返し出てくるのは、時限爆弾。世界はいつ爆発するかわからない時限爆弾を抱えて破局への道を歩む。それに気づいている人は少なくない。しかし、職務に忠実な人たち(消防士など)が全力を傾けても、爆発を阻止する力にはならない。学者、芸術家も世界の破滅を前に、自らの役割に(半ば絶望しながら)没頭するばかりだ。
必要なのは2つの力であろう。1つは「世界を描く力」そして「夢を形にする力」だ。この物語が「悪夢」を描いたものだとすれば、現実は悪夢以上に恐ろしい。醒めることがないからだ。悪夢の中にいながら、夢を失わず、迷宮を抜け出す力を持ちたい。


