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HOME > 本・書籍 > 発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922)
発達障害の子どもたち (講談社現代新書 1922) …1,500円以上で送料無料
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
子供に向けられた真摯で温かい視線
(2008-08-29)
著者の誠実な人柄が滲み出ている。発達障害を「普通」と扱い、特殊学級を廃して特別支援教育へ、という流れは日本でも昨年導入された。欧米でいうところのinclusion教育だが、果たしてこれが正しいのかは、まだ結果が出ていない。しかし、発達障害の専門家が特殊学級の必要性を主張し、自尊感情が低くなりがちな発達障害の子供達のためを思えば、名前だけの特別支援教育にはあまり意味がない、と主張するのは社会的に意味があるだろう。自分の知り合いの中学教師が言うには、彼の同僚にはLDやADHDの定義や判定基準すら知らない人間がたくさんいるらしい。発達障害児への特別支援教育、具体的にはTEACHHプログラムとは一体どんなものなのか、ともう一度教育の現場にいる人間には真摯に考えて欲しいが、正直自分はまだ日本の教育現場にそれを実践する能力はない、と感じる。
アスペルガーやADHDに対する社会の偏見を払拭するために、子供を持つ多くの親たちに薦めたい一冊。児童虐待の問題を第四の発達障害とする視点は実に有効だと思う。児童虐待は心に傷を残す以上に生物学的に脳に不可逆的で深刻な異常をもたらし、思春期以降に様々な精神疾患を引き起こす引き金になる、という点は強調してもし過ぎることはないだろう。
子どもの見方,これからの見方.
(2008-08-21)
発達障害の理解に必要な基礎知識を,具体例を示し
ながら並べていく,本書の構成はとてもシンプルです
が,杉山の文章には,「本当に必要なことがきちんと
伝わっていないのではないか」という問題意識から離
れすぎないように,注意深く言葉を選んだ跡が見えて
いて,そこに,臨床医としての誠実さを窺うことがで
きます.
母親に責任を押し付けてきたこれまでの育児から,
子どもの身の丈に合った,温かい育児へ.強く優しい,
納得の1冊.
「なぜ」そう行動するのか,がわかる
(2008-08-06)
発達障害の子を持つ親として両手に収まらないほどの数の手引書を読んだが,この本ほど簡潔明瞭にかかれたものは初めてであった。また,単なる簡潔明瞭にとどまらず,「なぜ」そのような行動・症状を示すのか,が解説されている点で,症状と対策を網羅したハンドブック類よりは発達障害者自身による手記に近いが,それにも劣らない。私自身も多少なりとAS気味であろうと推察するので,発達障害者の内面に対する著者の鋭い視点納得できる点も多く「眼からウロコ」の思いである。
子どもの進む道を考えるときに
(2008-07-27)
発達障害に関する本はたくさんあります。
私の場合は、我が子の進路として特別支援学級を選んだ後にこの本を読みました。
そして、その選択が間違っていなかったことを確信しました。
親の気持ちや世間の目に惑わされることなく、「本当に子どものためになる選択」を、(特に幼い子どもの親は)していかなくてはなりません。
一人でも多くの、発達障害のお子さんを持つ親御さんに読んでいただきたいです。
そして、障害を持っている子どもたちが適切な支援を得て、自信と自尊心を持って生きていけることを願っています。
行政への厳しい視点
(2008-07-21)
本文の中に述べられているように,「どのようにすれば発達障害を抱える子ども達がより幸福に過ごすことができるようになるか,正しい知識の紹介をする目的で」過不足なく書かれた好著だと思う。
特に筆者は,行政上の対応が不十分なために,如何に日本の障害児支援が貧困な状況であるかについて,厳しい眼を光らせている。
自閉症,ADHD,アスペルガー,学習障害など各種の障害についてまんべんなく書かれているが,単なる紹介に終わらず,治療教育の専門教育を受けた教員が不足しているために,特別支援学級でも対応が十分でない点,また発達障害の専門医の不足のため,何と三年の待機児童を抱えている点など,舌鋒が鋭い。
是非一人でも多くの方々,特に政治・行政に携わる方々に読んでいただき,日本の障害児支援の体制について大きな改善・改革を行ってもらいたいと願うものである。
なお,帯に「治る子と治らない子,その違いはどこ?」などと書かれているが,内容に誤解を与える恐れがあり,この帯は全般に不適切だと思う。
おすすめ度:
子供に向けられた真摯で温かい視線
著者の誠実な人柄が滲み出ている。発達障害を「普通」と扱い、特殊学級を廃して特別支援教育へ、という流れは日本でも昨年導入された。欧米でいうところのinclusion教育だが、果たしてこれが正しいのかは、まだ結果が出ていない。しかし、発達障害の専門家が特殊学級の必要性を主張し、自尊感情が低くなりがちな発達障害の子供達のためを思えば、名前だけの特別支援教育にはあまり意味がない、と主張するのは社会的に意味があるだろう。自分の知り合いの中学教師が言うには、彼の同僚にはLDやADHDの定義や判定基準すら知らない人間がたくさんいるらしい。発達障害児への特別支援教育、具体的にはTEACHHプログラムとは一体どんなものなのか、ともう一度教育の現場にいる人間には真摯に考えて欲しいが、正直自分はまだ日本の教育現場にそれを実践する能力はない、と感じる。
アスペルガーやADHDに対する社会の偏見を払拭するために、子供を持つ多くの親たちに薦めたい一冊。児童虐待の問題を第四の発達障害とする視点は実に有効だと思う。児童虐待は心に傷を残す以上に生物学的に脳に不可逆的で深刻な異常をもたらし、思春期以降に様々な精神疾患を引き起こす引き金になる、という点は強調してもし過ぎることはないだろう。
子どもの見方,これからの見方.
発達障害の理解に必要な基礎知識を,具体例を示し
ながら並べていく,本書の構成はとてもシンプルです
が,杉山の文章には,「本当に必要なことがきちんと
伝わっていないのではないか」という問題意識から離
れすぎないように,注意深く言葉を選んだ跡が見えて
いて,そこに,臨床医としての誠実さを窺うことがで
きます.
母親に責任を押し付けてきたこれまでの育児から,
子どもの身の丈に合った,温かい育児へ.強く優しい,
納得の1冊.
「なぜ」そう行動するのか,がわかる
発達障害の子を持つ親として両手に収まらないほどの数の手引書を読んだが,この本ほど簡潔明瞭にかかれたものは初めてであった。また,単なる簡潔明瞭にとどまらず,「なぜ」そのような行動・症状を示すのか,が解説されている点で,症状と対策を網羅したハンドブック類よりは発達障害者自身による手記に近いが,それにも劣らない。私自身も多少なりとAS気味であろうと推察するので,発達障害者の内面に対する著者の鋭い視点納得できる点も多く「眼からウロコ」の思いである。
子どもの進む道を考えるときに
発達障害に関する本はたくさんあります。
私の場合は、我が子の進路として特別支援学級を選んだ後にこの本を読みました。
そして、その選択が間違っていなかったことを確信しました。
親の気持ちや世間の目に惑わされることなく、「本当に子どものためになる選択」を、(特に幼い子どもの親は)していかなくてはなりません。
一人でも多くの、発達障害のお子さんを持つ親御さんに読んでいただきたいです。
そして、障害を持っている子どもたちが適切な支援を得て、自信と自尊心を持って生きていけることを願っています。
行政への厳しい視点
本文の中に述べられているように,「どのようにすれば発達障害を抱える子ども達がより幸福に過ごすことができるようになるか,正しい知識の紹介をする目的で」過不足なく書かれた好著だと思う。
特に筆者は,行政上の対応が不十分なために,如何に日本の障害児支援が貧困な状況であるかについて,厳しい眼を光らせている。
自閉症,ADHD,アスペルガー,学習障害など各種の障害についてまんべんなく書かれているが,単なる紹介に終わらず,治療教育の専門教育を受けた教員が不足しているために,特別支援学級でも対応が十分でない点,また発達障害の専門医の不足のため,何と三年の待機児童を抱えている点など,舌鋒が鋭い。
是非一人でも多くの方々,特に政治・行政に携わる方々に読んでいただき,日本の障害児支援の体制について大きな改善・改革を行ってもらいたいと願うものである。
なお,帯に「治る子と治らない子,その違いはどこ?」などと書かれているが,内容に誤解を与える恐れがあり,この帯は全般に不適切だと思う。


