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HOME > 本・書籍 > 老いる準備―介護することされること
老いる準備―介護することされること …1,500円以上で送料無料
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
福祉が応能負担から応益負担へ転換したことをリフレイミングする大切さ
(2007-06-08)
現自民党政権への批判は、@バブル崩壊以降の経済的つけを徹底的な人件費削減で遂行することを推進したことによる所得格差とワーキングプアの増大A規制緩和という大儀の影で日本の保険福祉領域を含む様々な公的領域をほぼ無条件にアメリカ市場に売り渡したことB「自己責任」の美名の下で応益負担を合言葉にして福祉の切捨てを実行したことの三点に集中する言説が主になっている。この視点で自立支援法の成立や介護保険への三障害(知的障害、精神障害、身体障害)の統合という今の流れを見るときに「弱者切捨てと福祉サービスの市場化=障害者の商品化」という図式しか見えず、はらわたの煮えるような腹立たしさと政府与党への反感しか見えない日々であったが、「なるほど、そういう考えもありだしこういう戦略のあるのか」と何か希望が見えたような気になった。介護保険の統合と応益負担という理念を掲げて正々堂々と対処することで何かが変わっていくのかもしれない。そんなことを感じられる著書であった。
老いることとは、介護とは、を考えさせられる名著
(2006-04-23)
上野千鶴子の考え、視点は人と異なる。
それを、舌鋒鋭く表現し、世に問う。本当にそれで正しいと思っているのかと。
突きつけられる側は、なんとなく信じていた価値観を崩され、否応なく考えることとなる。
女性問題の分野で活躍を続けていた彼女が、『老い』をテーマに書いたのが本書。
上野千鶴子らしさが特に序盤に現れている。
全般を通しては、現実を丁寧に紹介し、介護に関して、それに伴う社会状況、男性の反応、市民事業の可能性と暖かく筆を進める。
提言は、指摘は鋭い。どう応えられるか、考え続けていきたい。
温かく、本音で語られた介護問題入門書
(2005-05-26)
私は30代の若造、女性です。
結婚して、子どももいますが、仕事も手放せません。
今まで、ジェンダーフリーの問題に、多少の胡散臭さを感じつつ、
しっかり影響を受けてきました。
介護の原点を高齢当事者として示す
(2005-02-20)
フェミニズムの旗手であった著者は、一〇年ほど前から障害者、介護の世界でも調査研究、発言をしていた。昨年、障害者問題で『当事者主権』(岩波新書)を中西正司氏と出した。今回は介護の問題で成果を世に問うた。
フェミニズムは、弱者は弱者なりに尊厳を守られるべしという主張を訴えた運動であったという。それが、女性も男性と同様な強者になるべしという主張に流れて、誤った。障害者たちはその自立運動で、そのままの状態で尊厳を守られるべしと主張して一定の成果を収めた。高齢者問題も、それにならうべしというのが本書の主張である。
高齢者が生涯現役を誇ったり、直角死を言ったりするのではなく、たとえば認知症になっても尊厳は守られる社会制度と仕組み、思想を確立する努力をしようと呼びかけている。
評者は、72歳になる。元気なうちは自分なりに活動し、しかるべき身心状況になれば尊厳を人に守ってもらって果てて行きたい。そのために著者らの運動に賛同する。
この本は、これから、介護の世界で介護者、高齢者、その予備軍に「原点」として読み継がれてほしいと思う。
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福祉が応能負担から応益負担へ転換したことをリフレイミングする大切さ
現自民党政権への批判は、@バブル崩壊以降の経済的つけを徹底的な人件費削減で遂行することを推進したことによる所得格差とワーキングプアの増大A規制緩和という大儀の影で日本の保険福祉領域を含む様々な公的領域をほぼ無条件にアメリカ市場に売り渡したことB「自己責任」の美名の下で応益負担を合言葉にして福祉の切捨てを実行したことの三点に集中する言説が主になっている。この視点で自立支援法の成立や介護保険への三障害(知的障害、精神障害、身体障害)の統合という今の流れを見るときに「弱者切捨てと福祉サービスの市場化=障害者の商品化」という図式しか見えず、はらわたの煮えるような腹立たしさと政府与党への反感しか見えない日々であったが、「なるほど、そういう考えもありだしこういう戦略のあるのか」と何か希望が見えたような気になった。介護保険の統合と応益負担という理念を掲げて正々堂々と対処することで何かが変わっていくのかもしれない。そんなことを感じられる著書であった。
老いることとは、介護とは、を考えさせられる名著
上野千鶴子の考え、視点は人と異なる。
それを、舌鋒鋭く表現し、世に問う。本当にそれで正しいと思っているのかと。
突きつけられる側は、なんとなく信じていた価値観を崩され、否応なく考えることとなる。
女性問題の分野で活躍を続けていた彼女が、『老い』をテーマに書いたのが本書。
上野千鶴子らしさが特に序盤に現れている。
全般を通しては、現実を丁寧に紹介し、介護に関して、それに伴う社会状況、男性の反応、市民事業の可能性と暖かく筆を進める。
提言は、指摘は鋭い。どう応えられるか、考え続けていきたい。
温かく、本音で語られた介護問題入門書
私は30代の若造、女性です。
結婚して、子どももいますが、仕事も手放せません。
今まで、ジェンダーフリーの問題に、多少の胡散臭さを感じつつ、
しっかり影響を受けてきました。
今回、上野さんのこの本を読み、女性問題に感じていた
胡散臭さの理由が、やっとわかりました。
「女も男と平等の存在だから、男と同じように働ける」というのが、
今まで私の感じていた「ジェンダーフリー」の方向ですが
「女は弱い存在だ。でも、弱いからといって、男のいいようにされていい存在ではない」というのが、上野さんの発想です。
「この」「女」を「高齢者」に置き換えると、今の介護の問題が見えてきます。
年老いて、実も心も弱ったとしても、
人は人格を守られ、ケアされるべき存在だということを、
ピシッと語っている本です。
介護する側への視線や提案も、温かく具体的で、本音に満ちています。
特に、「頑張る嫁」に対してのアドバイス部分は、
介護者(お嫁さん)だけでなく、家族のすべてに読んで欲しいと思いました。
介護の原点を高齢当事者として示す
フェミニズムの旗手であった著者は、一〇年ほど前から障害者、介護の世界でも調査研究、発言をしていた。昨年、障害者問題で『当事者主権』(岩波新書)を中西正司氏と出した。今回は介護の問題で成果を世に問うた。
フェミニズムは、弱者は弱者なりに尊厳を守られるべしという主張を訴えた運動であったという。それが、女性も男性と同様な強者になるべしという主張に流れて、誤った。障害者たちはその自立運動で、そのままの状態で尊厳を守られるべしと主張して一定の成果を収めた。高齢者問題も、それにならうべしというのが本書の主張である。
高齢者が生涯現役を誇ったり、直角死を言ったりするのではなく、たとえば認知症になっても尊厳は守られる社会制度と仕組み、思想を確立する努力をしようと呼びかけている。
評者は、72歳になる。元気なうちは自分なりに活動し、しかるべき身心状況になれば尊厳を人に守ってもらって果てて行きたい。そのために著者らの運動に賛同する。
この本は、これから、介護の世界で介護者、高齢者、その予備軍に「原点」として読み継がれてほしいと思う。


