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HOME > 本・書籍 > ウォルマートに呑みこまれる世界
ウォルマートに呑みこまれる世界 …1,500円以上で送料無料
ウォルマートに呑みこまれる世界
中野 雅司(監修)
三本木 亮(翻訳)
ダイヤモンド社
グループ:Book /ランキング:21130
価格:¥ 2,100
発売日:2007-08-03 /通常24時間以内に発送
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価格:¥ 2,100
発売日:2007-08-03 /通常24時間以内に発送
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世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
安いことの不正義について考えさせる本です
(2008-01-12)
世界最大の小売というだけでなく、史上最大の企業であるウォルマートが、徹底的な低価格を実現するために、従業員の給与やサプライヤーへの納入費用切り下げに対して圧力を行使することで、我々の生活に大変な影響を与えるというのが、「ウォルマート・イフェクト」です。
「ニッケル・アンド・ダイムド」に描かれていましたが、従業員の給料も貧困ラインぎりぎり(というよりもそれ以下)です。組合が結成された店舗は店が閉鎖されました。また、不法移民を使っていたり、労働条件の劣悪さがゆえに、摘発されたり告発されて罰金や賠償金を払っています。
全米で毎週1億人以上。世界全体では毎年72億人が買い物をするというのです。そのウォルマートがメーカーに対して値下げ圧力を行使すれば、目先の利益に目がくらんで、メーカーはそれを飲みます。ですが、ウォルマートの要求は際限無く続き、毎年のように前年比でさらなる値引きを要求してきます。最終的にはメーカーは疲弊しきって、多くの企業が自ら脱落するか、あるいはウォルマートから切り捨てられ、結局どちらの場合でも大ダメージをうけます。
ウォルマートエフェクトは国内だけにとどまりません。ウォルマートは数多くの格安な産品を輸入していますが、それが産出される環境の多くが劣悪で、到底米国内であれば(いえ、たとえどこであっても)許されないものです。小児労働だったり、暴力的な環境だったり、明らかな搾取がなされていたりと。
問題は、これらの事態はウォルマートの悪意から出てはいないということでしょうか。彼らは本当に純粋に1セントでも安く、しかも毎日同じ価格で商品を売ろうとしているのです。そして様々な弊害はその結果なのです。
そしてそれ低価格を私たち消費者が評価していることが、その流れを助長しているわけです。ですが、私たちはウォールマート・エフェクトの全容を知って行動しているわけではないのです。ウォルマート・エフェクトの実態を知れば、その行動についても少しは変化が起こるかもしれません。
安いことが疑うことなき正義であるのかどうかについて、大いに疑問を抱かせるきっかけとなる本です。
もうひとつの「不都合な真実」
(2008-01-11)
アル・ゴアの「不都合な真実」で語られていた側面が本書の内容である。なぜアメリカも中国も京都議定書に参加しないのか?それはウォルマートのためだった、という結論。国内自給率の低い我が国小売業にも耳の痛い話であろう。アーカンソー・ベントンヴィルを訪ねたことがある。ウォルマートは現在地球上で最大の民間企業だが、本部の入り口は日本の中堅スーパーくらいの門構えであり、ちょっとびっくりする。ダウンタウンには1号店を改造したウォルマート博物館があるが、やはり質素で重ねてびっくりする。ベントンヴィルは非常〜に寂れた雰囲気の街だが、本部近くのスーパーセンターには「あなたがた、どっから来たの?」というくらいに来店客があり、三度びっくりする。街の人口は少なくても、街の人は衣食住の関連商品をすべてウォルマートで買うので、この場所だけラスベガスのごとき不夜城になっている。ウォルマートはこのような立地に大変強い。反対に都市では繁盛しない。マンハッタンには1店舗もないし、LAも郊外までいかないとない。アメリカ国内で必死に働く中堅未満の家庭から見ると(実はこの層が一番多いというが)、ウォルマートは神である。常にとんでもなく安く、年収10万ドルの家庭と同じ(ような)生活をさせてくれる。医療保険も高くて入れないため、風邪をひいたら病院で1回100ドルとられる。でもウォルマートの薬剤師は心からの相談に応じてくれて、処方箋もジェネリックで激安。それこそ3ドルとか高くても10ドルとかの世界だ。食品だっててんこもりであるし、衣料品も激安。これを神様と言わずして何というか。しかし、これを実現するために尋常ではない二酸化酸素を放出し、メーカーや卸をいじめる。不都合な真実の根っこは本当に深い。本書はこれらを中立的観点から展開しており、読んで損のない一冊である。「こりゃあ、京都議定書ムダだな」ということも理解させてくれる。
まとまった議論に欠ける本
(2008-01-06)
実際にウォルマートのビジネスに携わってきた様々な方々への取材を元にした著作。それだけにウォマートの過去と実際を知るにはまぁまぁ良書であると感じました。
しかしながら、全体的にただ取材の結果をまとめただけという感が否めず、それぞれの事柄に対する考察や分析に欠ける印象を受けました。それだけに読後は消化不良の感が強かったです。
この背景としてウォルマートビジネス全体の閉鎖性があると考えれますが、本書の中でもこの点に触れております。第4章「ウォルマートの強大な圧力」の中で、フェデックス社やダイアル社へウォルマートとの取引について取材を申し込むと、「ウォルマートのことだけはだめだ。」と固辞されたという一節がありました。両社の様な世界的大手企業においてもウォルマートについては口を噤むというこのことからもいかにウォルマートの権力が絶大かということをうかがい知ることができます。
成熟した消費者になるために
(2007-11-19)
世界最大の小売業にして最大企業となったウォルマート。
本書は、報道や取材に関して極めて厳しく秘密のベールに包まれているウォルマートの実態を、社会に与える影響も含めて多面的かつ冷静に論評した好著です。
構成としても章ごとに切り口が異なっていてどの章も興味深く読むことができます。例えば…強大なバイイングパワーを背景にしたサプライヤーへの圧力のすさまじさ。学者による地域経済や雇用への影響。安価を求めるあまりのサプライヤーの海外移転と移転先(たいがいは発展途上国)での過酷な(ときには児童労働などの違法な)労働環境…。
本書は、創業者亡き後その経営陣すらコントロール不能となったウォルマートが、その影響力の大きさから既に一企業を超えた社会的存在となったことを指摘し、情報開示も含めてもっと社会的責任を果たすべき、と主張します。
また、私が本書から最も強烈なメッセージとして感じたのは、「適正な価格とは何か」ということについて消費者の意識をもっと高めていかなければならないということ。常識ではありえないほどの安さの裏側には必ず何か無理があって、最終的には回りまわって自分たちのコストになる、ということを消費者(特に日本人)は認識しておく必要があるように思います。
折りしも世間は値上げのニュースで持ちきりですが、価格を据え置く小売業に喝采を送るだけでなく、モノの価値に見合う価格を判断できる成熟度を高める努力をしたいものです。
安売りスーパーが好きな人にはぜひ読んでほしい一冊です。
ぞっとしました
(2007-10-24)
経済の基礎知識はまったくない私には、難しい本かなと思ったが、
非常に読みやすい(読ませる)内容だった。
この本一冊だけですべてを判断することはできまないが、ウォルマート
のような大企業がもたらすいくつかの重要な問題点が、具体的な例を
あげて非常のわかりやすく説明している。
結局、牛乳を10円安く買うために、自分もどこかで何円か安く働いている
だけではないか?
明日からスーパーにいくときの気持ちが変わります。
おすすめ度:
安いことの不正義について考えさせる本です
世界最大の小売というだけでなく、史上最大の企業であるウォルマートが、徹底的な低価格を実現するために、従業員の給与やサプライヤーへの納入費用切り下げに対して圧力を行使することで、我々の生活に大変な影響を与えるというのが、「ウォルマート・イフェクト」です。
「ニッケル・アンド・ダイムド」に描かれていましたが、従業員の給料も貧困ラインぎりぎり(というよりもそれ以下)です。組合が結成された店舗は店が閉鎖されました。また、不法移民を使っていたり、労働条件の劣悪さがゆえに、摘発されたり告発されて罰金や賠償金を払っています。
全米で毎週1億人以上。世界全体では毎年72億人が買い物をするというのです。そのウォルマートがメーカーに対して値下げ圧力を行使すれば、目先の利益に目がくらんで、メーカーはそれを飲みます。ですが、ウォルマートの要求は際限無く続き、毎年のように前年比でさらなる値引きを要求してきます。最終的にはメーカーは疲弊しきって、多くの企業が自ら脱落するか、あるいはウォルマートから切り捨てられ、結局どちらの場合でも大ダメージをうけます。
ウォルマートエフェクトは国内だけにとどまりません。ウォルマートは数多くの格安な産品を輸入していますが、それが産出される環境の多くが劣悪で、到底米国内であれば(いえ、たとえどこであっても)許されないものです。小児労働だったり、暴力的な環境だったり、明らかな搾取がなされていたりと。
問題は、これらの事態はウォルマートの悪意から出てはいないということでしょうか。彼らは本当に純粋に1セントでも安く、しかも毎日同じ価格で商品を売ろうとしているのです。そして様々な弊害はその結果なのです。
そしてそれ低価格を私たち消費者が評価していることが、その流れを助長しているわけです。ですが、私たちはウォールマート・エフェクトの全容を知って行動しているわけではないのです。ウォルマート・エフェクトの実態を知れば、その行動についても少しは変化が起こるかもしれません。
安いことが疑うことなき正義であるのかどうかについて、大いに疑問を抱かせるきっかけとなる本です。
もうひとつの「不都合な真実」
アル・ゴアの「不都合な真実」で語られていた側面が本書の内容である。なぜアメリカも中国も京都議定書に参加しないのか?それはウォルマートのためだった、という結論。国内自給率の低い我が国小売業にも耳の痛い話であろう。アーカンソー・ベントンヴィルを訪ねたことがある。ウォルマートは現在地球上で最大の民間企業だが、本部の入り口は日本の中堅スーパーくらいの門構えであり、ちょっとびっくりする。ダウンタウンには1号店を改造したウォルマート博物館があるが、やはり質素で重ねてびっくりする。ベントンヴィルは非常〜に寂れた雰囲気の街だが、本部近くのスーパーセンターには「あなたがた、どっから来たの?」というくらいに来店客があり、三度びっくりする。街の人口は少なくても、街の人は衣食住の関連商品をすべてウォルマートで買うので、この場所だけラスベガスのごとき不夜城になっている。ウォルマートはこのような立地に大変強い。反対に都市では繁盛しない。マンハッタンには1店舗もないし、LAも郊外までいかないとない。アメリカ国内で必死に働く中堅未満の家庭から見ると(実はこの層が一番多いというが)、ウォルマートは神である。常にとんでもなく安く、年収10万ドルの家庭と同じ(ような)生活をさせてくれる。医療保険も高くて入れないため、風邪をひいたら病院で1回100ドルとられる。でもウォルマートの薬剤師は心からの相談に応じてくれて、処方箋もジェネリックで激安。それこそ3ドルとか高くても10ドルとかの世界だ。食品だっててんこもりであるし、衣料品も激安。これを神様と言わずして何というか。しかし、これを実現するために尋常ではない二酸化酸素を放出し、メーカーや卸をいじめる。不都合な真実の根っこは本当に深い。本書はこれらを中立的観点から展開しており、読んで損のない一冊である。「こりゃあ、京都議定書ムダだな」ということも理解させてくれる。
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実際にウォルマートのビジネスに携わってきた様々な方々への取材を元にした著作。それだけにウォマートの過去と実際を知るにはまぁまぁ良書であると感じました。
しかしながら、全体的にただ取材の結果をまとめただけという感が否めず、それぞれの事柄に対する考察や分析に欠ける印象を受けました。それだけに読後は消化不良の感が強かったです。
この背景としてウォルマートビジネス全体の閉鎖性があると考えれますが、本書の中でもこの点に触れております。第4章「ウォルマートの強大な圧力」の中で、フェデックス社やダイアル社へウォルマートとの取引について取材を申し込むと、「ウォルマートのことだけはだめだ。」と固辞されたという一節がありました。両社の様な世界的大手企業においてもウォルマートについては口を噤むというこのことからもいかにウォルマートの権力が絶大かということをうかがい知ることができます。
成熟した消費者になるために
世界最大の小売業にして最大企業となったウォルマート。
本書は、報道や取材に関して極めて厳しく秘密のベールに包まれているウォルマートの実態を、社会に与える影響も含めて多面的かつ冷静に論評した好著です。
構成としても章ごとに切り口が異なっていてどの章も興味深く読むことができます。例えば…強大なバイイングパワーを背景にしたサプライヤーへの圧力のすさまじさ。学者による地域経済や雇用への影響。安価を求めるあまりのサプライヤーの海外移転と移転先(たいがいは発展途上国)での過酷な(ときには児童労働などの違法な)労働環境…。
本書は、創業者亡き後その経営陣すらコントロール不能となったウォルマートが、その影響力の大きさから既に一企業を超えた社会的存在となったことを指摘し、情報開示も含めてもっと社会的責任を果たすべき、と主張します。
また、私が本書から最も強烈なメッセージとして感じたのは、「適正な価格とは何か」ということについて消費者の意識をもっと高めていかなければならないということ。常識ではありえないほどの安さの裏側には必ず何か無理があって、最終的には回りまわって自分たちのコストになる、ということを消費者(特に日本人)は認識しておく必要があるように思います。
折りしも世間は値上げのニュースで持ちきりですが、価格を据え置く小売業に喝采を送るだけでなく、モノの価値に見合う価格を判断できる成熟度を高める努力をしたいものです。
安売りスーパーが好きな人にはぜひ読んでほしい一冊です。
ぞっとしました
経済の基礎知識はまったくない私には、難しい本かなと思ったが、
非常に読みやすい(読ませる)内容だった。
この本一冊だけですべてを判断することはできまないが、ウォルマート
のような大企業がもたらすいくつかの重要な問題点が、具体的な例を
あげて非常のわかりやすく説明している。
結局、牛乳を10円安く買うために、自分もどこかで何円か安く働いている
だけではないか?
明日からスーパーにいくときの気持ちが変わります。


