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HOME > 本・書籍 > ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判〈2〉 (映画秘宝COLLECTION)
ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判〈2〉 (映画秘宝COLLECTION) …1,500円以上で送料無料
ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判〈2〉 (映画秘宝COLLECTION)
町山 智浩
柳下 毅一郎
洋泉社
グループ:Book /ランキング:39305
価格:¥ 1,575
発売日:2004-08 /通常24時間以内に発送
町山 智浩
柳下 毅一郎
洋泉社
価格:¥ 1,575
発売日:2004-08 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ウェイン&ガースこそが、蓮實重彦の正統な継承者である(笑)
(2007-07-16)
ウェイン&ガースはたびたび蓮實派をコケにする。蓮實派のアイドルであるゴダールについても、「あのじいさん、まだ現役なんだって?」「…面白くない。相変わらずの『ゴダール業』」(p16)とか、タランティーノに絡めて「ゴダールがハリウッドのB級犯罪映画に憧れて映画を作り始めたけど、本家のようにきっちり作る技術がない分、そこからはみだしてくる部分がゲージツになっちゃった」(p169)とか、言いたい放題。ま、一理も二理もあるんだけど…
「80年代に六本木シネヴィヴァンだの『リュミエール』だので、映画が急にオシャレで知的なものになったり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダイ・ハード』でカップルや家族がそろって楽しめる明るい娯楽になっていくなか、孤独な男たちの暴力とセックス、それに健全な社会への憎しみを受け止めてくれる映画は滅んじまったんだ!」(p168)というウェインの叫びは、半ばネタにしても、半分はマジだろう。しかしこういうのを読むと、以前読んだ宮沢章夫『東京大学「80年代地下文化論」講義』が「カッコイイ」の系譜を拾い上げてオタク文化を批判していたのを思い出す。六本木ヒルズ族こそは、かつて「カッコイイ」から疎外された連中の末裔である、と…
それにしても面白かったのは、ウェイン&ガースの根城である『映画秘宝』のオールタイム・ベストの映画が、公開当時にどう評価されていたかを検証する回。何と、これらを外すことなく評価し続けたのが他ならぬ蓮實だった事実が明らかとなり、ウェインは呻くように呟く。「『映画秘宝』こそ、実は蓮實重彦の正統な継承者だったのかも…」(p253)…ウーン。そうとも言える、みたいな(笑)。
自称映画好きにお勧め
(2006-11-05)
とりあえず「俺/私映画好きなんだ」という人は覚悟した方が良いです。毒舌により大抵の映画はこき下ろされてます。しかもこの作者2人、恐ろしいぐらいのの数の映画を見てるので、よくコンパとかで「映画よく見る方」とか言ってる人はメタメタにされます。
『キル・ビル』や『スパイダーマン』などを見たくらいでは、この本自体の内容は人は不愉快に思うんじゃないかな。またそれがこの著者2人の味なんだけれど。しかし悪口ばかり言っている(書いている)わけではなくて、分析や比較、「こうであったらどうなる」といった論旨の展開もあるので見逃せない。
話の語り口や映画薀蓄について得るところが(少なくとも私にとっては)大きかったので、評価を高くしました。
映画評論芸
(2006-03-29)
これは、映画に対する”愛情あるオチョクリ”の書である。
この”愛情”の有無が重要で、芸とも言い換えられる。
この場合の芸とは、評論芸であったり批評芸である。
愛情のない批評は只の悪口であるが、
批評芸に掛かると、この本の中でオチョクられている映画群が、別の輝きを鈍く放ち始める。
どんな風にダメだったのか、もう一度見直さずにいられなくなるのだ。
これは凄いことである。
著者お二人の愛情あふれる評論芸を今後とも期待せずにいられないわけである。
そしてやっぱり
バーホーベンはマンセーなのである。
映画を褒める、または貶すという政治的行為
(2006-01-07)
インターネットの普及によって評論家でなくても映画を貶したり褒めたりした文章を公表できるようになったが、「欠席裁判」と銘打って独断と偏見による不公平な裁定であることを偽悪的にうたい、漫才形式で道化的に遊んでいる本書はその実、映画を評価するという行為の政治性について極めて自覚的である。それは巻末に収められたキネ旬などの過去の映画ベストテンに対する批評に如実に表れている。対談者の二人は単に好き嫌い(と性的な嗜好)で映画を評価しているように見えて、実はその映画の映画史における意義について評している。二人は、ある作品に評価を下すとき、一貫して、それと類似した過去の作品や、キャストやスタッフの他の作品との関連を詳細に挙げることによって、その作品の、映画文化全体における位置を測り、それによって評価を決める。それは柳下も言っているとおり極めて政治的である。
柳下毅一郎や町山智浩や中原昌也や加藤幹郎 の書く文章を読むと
(2005-05-29)
〜俺は柳下毅一郎や町山智浩や中原昌也や 加藤幹郎 の書く文章を読むと、 映画 館へ行きたくなるし、 新宿 西口の輸入 ビデオ 屋に行きたくなるし、まだ観ぬ 映画 がこの世にたくさんあることを知って、もっともっと生きなくちゃ、と思えるんだ。〜〜 すでに行ったことのある場所のわかりきった地図ではなくて、未踏の地がこの世にまだまだあることを教えてくれるような地図を、俺は見たいし、読みたいし、聞きたいんだよね。 それをものすごい飛躍した言い方で言えば、「勇気を与える表現」だということになると、俺は思うんだ。〜
おすすめ度:
ウェイン&ガースこそが、蓮實重彦の正統な継承者である(笑)
ウェイン&ガースはたびたび蓮實派をコケにする。蓮實派のアイドルであるゴダールについても、「あのじいさん、まだ現役なんだって?」「…面白くない。相変わらずの『ゴダール業』」(p16)とか、タランティーノに絡めて「ゴダールがハリウッドのB級犯罪映画に憧れて映画を作り始めたけど、本家のようにきっちり作る技術がない分、そこからはみだしてくる部分がゲージツになっちゃった」(p169)とか、言いたい放題。ま、一理も二理もあるんだけど…
「80年代に六本木シネヴィヴァンだの『リュミエール』だので、映画が急にオシャレで知的なものになったり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダイ・ハード』でカップルや家族がそろって楽しめる明るい娯楽になっていくなか、孤独な男たちの暴力とセックス、それに健全な社会への憎しみを受け止めてくれる映画は滅んじまったんだ!」(p168)というウェインの叫びは、半ばネタにしても、半分はマジだろう。しかしこういうのを読むと、以前読んだ宮沢章夫『東京大学「80年代地下文化論」講義』が「カッコイイ」の系譜を拾い上げてオタク文化を批判していたのを思い出す。六本木ヒルズ族こそは、かつて「カッコイイ」から疎外された連中の末裔である、と…
それにしても面白かったのは、ウェイン&ガースの根城である『映画秘宝』のオールタイム・ベストの映画が、公開当時にどう評価されていたかを検証する回。何と、これらを外すことなく評価し続けたのが他ならぬ蓮實だった事実が明らかとなり、ウェインは呻くように呟く。「『映画秘宝』こそ、実は蓮實重彦の正統な継承者だったのかも…」(p253)…ウーン。そうとも言える、みたいな(笑)。
自称映画好きにお勧め
とりあえず「俺/私映画好きなんだ」という人は覚悟した方が良いです。毒舌により大抵の映画はこき下ろされてます。しかもこの作者2人、恐ろしいぐらいのの数の映画を見てるので、よくコンパとかで「映画よく見る方」とか言ってる人はメタメタにされます。
『キル・ビル』や『スパイダーマン』などを見たくらいでは、この本自体の内容は人は不愉快に思うんじゃないかな。またそれがこの著者2人の味なんだけれど。しかし悪口ばかり言っている(書いている)わけではなくて、分析や比較、「こうであったらどうなる」といった論旨の展開もあるので見逃せない。
話の語り口や映画薀蓄について得るところが(少なくとも私にとっては)大きかったので、評価を高くしました。
映画評論芸
これは、映画に対する”愛情あるオチョクリ”の書である。
この”愛情”の有無が重要で、芸とも言い換えられる。
この場合の芸とは、評論芸であったり批評芸である。
愛情のない批評は只の悪口であるが、
批評芸に掛かると、この本の中でオチョクられている映画群が、別の輝きを鈍く放ち始める。
どんな風にダメだったのか、もう一度見直さずにいられなくなるのだ。
これは凄いことである。
著者お二人の愛情あふれる評論芸を今後とも期待せずにいられないわけである。
そしてやっぱり
バーホーベンはマンセーなのである。
映画を褒める、または貶すという政治的行為
インターネットの普及によって評論家でなくても映画を貶したり褒めたりした文章を公表できるようになったが、「欠席裁判」と銘打って独断と偏見による不公平な裁定であることを偽悪的にうたい、漫才形式で道化的に遊んでいる本書はその実、映画を評価するという行為の政治性について極めて自覚的である。それは巻末に収められたキネ旬などの過去の映画ベストテンに対する批評に如実に表れている。対談者の二人は単に好き嫌い(と性的な嗜好)で映画を評価しているように見えて、実はその映画の映画史における意義について評している。二人は、ある作品に評価を下すとき、一貫して、それと類似した過去の作品や、キャストやスタッフの他の作品との関連を詳細に挙げることによって、その作品の、映画文化全体における位置を測り、それによって評価を決める。それは柳下も言っているとおり極めて政治的である。
柳下毅一郎や町山智浩や中原昌也や加藤幹郎 の書く文章を読むと
〜俺は柳下毅一郎や町山智浩や中原昌也や 加藤幹郎 の書く文章を読むと、 映画 館へ行きたくなるし、 新宿 西口の輸入 ビデオ 屋に行きたくなるし、まだ観ぬ 映画 がこの世にたくさんあることを知って、もっともっと生きなくちゃ、と思えるんだ。〜〜 すでに行ったことのある場所のわかりきった地図ではなくて、未踏の地がこの世にまだまだあることを教えてくれるような地図を、俺は見たいし、読みたいし、聞きたいんだよね。 それをものすごい飛躍した言い方で言えば、「勇気を与える表現」だということになると、俺は思うんだ。〜


